ストレートネックが子どもの心と体に及ぼす影響

おはようございます。
最GO-kids療育学校城山校です!

近年、スマートフォンやタブレットの普及により、子どもたちの姿勢の悪化が深刻な問題となっています。その中でも特に注意が必要なのが「ストレートネック」です。本来であればゆるやかなカーブを描く首の骨(頚椎)が、まっすぐになってしまうこの状態は、肩こりや頭痛だけでなく、精神の安定にも大きな影響を及ぼします。今回は、ストレートネックが子どもの健康にどのような影響を与えるのか、そして家庭での対策についてお話しします。

なぜストレートネックが起こるのか?

ストレートネックの主な原因は、長時間の前かがみ姿勢です。特にスマホやタブレットを長時間使用すると、首が前に突き出た状態になり、頚椎の自然なカーブが失われてしまいます。

人間の頭は約5kgほどの重さがありますが、前に傾く角度が大きくなるほど首への負担が増えていきます。例えば、30度前に傾くだけで、首には約18kgもの負担がかかると言われています。この負荷が長期間続くことで、首の筋肉や靭帯が硬くなり、頚椎の形が変化してしまうのです。

また、姿勢が悪いと呼吸も浅くなりやすく、酸素が十分に取り込めなくなることで、集中力の低下やイライラしやすい状態を引き起こすこともあります。

ストレートネックが続くとどんなリスクがあるのか?

ストレートネックが進行すると、身体的な不調だけでなく、精神面にも影響を及ぼす可能性があります。特に重要なのが、「第五胸椎(T5)」のあたりに副交感神経の中枢があることです。

副交感神経はリラックスや心の安定に関わる重要な神経ですが、ストレートネックにより姿勢が崩れると、この神経の働きが低下し、以下のような問題が起こりやすくなります。

        •       情緒の不安定(怒りっぽい、落ち込みやすい)
        •       集中力の低下(学習への意欲が減る)
        •       睡眠の質の低下(寝つきが悪く、眠りが浅い)
        •       慢性的な頭痛や肩こり

つまり、姿勢の悪さが自律神経のバランスを崩し、心身ともに不調を招く可能性があるのです。

家庭でできるストレートネック対策

ストレートネックを防ぐためには、日常生活での姿勢改善が不可欠です。以下の方法を実践することで、少しずつ正しい姿勢を身につけることができます。

1. スマホやタブレットの位置を調整する

画面を見るときは、できるだけ目線の高さに合わせるようにしましょう。膝の上や机に置いて下を向くのではなく、本やスタンドを活用して視線を上げることがポイントです。

2. 姿勢を意識する習慣をつける

背筋を伸ばして座ることを習慣づけましょう。椅子に座るときは、お尻をしっかり奥まで入れて、背もたれに軽くもたれるのが理想的です。また、座っている間に足を組まないことも大切です。

3. 適度なストレッチを取り入れる

首や肩の緊張をほぐすために、1時間に1回はストレッチを取り入れましょう。例えば、ゆっくりと首を回したり、肩をすくめてストンと落とす動きをするだけでも効果的です。

4. 寝具の見直し

枕の高さが合っていないと、睡眠中もストレートネックを助長してしまいます。高すぎる枕は避け、頭と首が自然なカーブを保てるような枕を選びましょう。

まとめ

ストレートネックは、単なる姿勢の問題ではなく、子どもの心と体の健康に深刻な影響を与える可能性があります。特に、副交感神経への影響を考えると、早めの対策が重要です。

最GO-kids療育学校城山校では、姿勢の改善を通じて子どもたちの健康をサポートしています。日常のちょっとした意識の積み重ねが、将来の健康につながります。ぜひ、ご家庭でも今日から実践してみてください!