ワーキングメモリの発達段階 – 幼児期から青年期まで

ワーキングメモリの能力は、幼児期から青年期にかけて段階的に発達します。この記事では、各発達段階でのワーキングメモリの特徴について詳しく解説します。

幼児期(3歳~6歳)

幼児期は、ワーキングメモリが急速に発達する時期です。この時期の子どもたちは、語彙の獲得や簡単な問題解決においてワーキングメモリを活用します。しかし、注意のコントロールがまだ不完全で、短時間しか情報を保持できないことが多いです。

学童期(6歳~12歳)

学童期には、学習活動(読み書き、計算)においてワーキングメモリが重要な役割を果たします。学校教育の課題をこなすための基盤となり、記憶戦略(リハーサル、イメージ化)が発達します。この時期には、情報の処理能力が大幅に向上します。

青年期(12歳~18歳)

青年期には、複雑な認知活動(論理的思考、抽象的推論)に対応する能力がさらに向上します。中央実行系の機能が発達し、計画的な思考や行動のコントロールが可能になります。また、長期的な学習と記憶の統合が進み、より高度な学習活動が可能になります。

次回は、発達障害とワーキングメモリの関係について解説しますので、お見逃しなく!