《選択性緘黙(せんたくせいかんもく)とは?😕😕》

新しいクラス、新しい先生、新しいお友だち…。春はお子さんにとって、ドキドキや不安が増える季節です。
「家では元気におしゃべりしているのに、園(学校)では声が聞けない」そんな様子が気になることはありませんか?

それはもしかしたら、選択性緘黙(せんたくせいかんもく)という状態かもしれません。

◆ 選択性緘黙ってなに?
・家では話せているのに、学校や園など特定の場所になると話せなくなる状態のことです。
・話す力はちゃんとあるのに、不安や緊張で声が出なくなってしまいます。
・恥ずかしがりや、人見知り等とはちがい、不安が強く関係しているといわれています。

◆ こんな誤解をされやすいけれど…
・「話さない=わざと黙ってる」と思われることもありますが、そうではありません。
・子ども自身も「話したいのに話せない」とつらい思いをしていることがあります。

◆ おうちでできるサポート
〇無理に話させようとしないこと→「どうして話さないの?」と責めないようにしましょう。
〇安心できる時間をたっぷり取る→ 絵本を読んだり、遊んだり、「だまっていても安心できる空間」が大切です。
〇表情やジェスチャーも大切なコミュニケーション→ うなずきや笑顔も、ちゃんと気持ちを伝えているサインです。〇話せた時はさりげなく受け止めて→ 「話せてえらいね!」よりも、「聞けてうれしかった」がちょうどいいです。

◆ こんな工夫もおすすめです!
〇選べるカードやスタンプで気持ちを伝える
〇ホワイトボードやメモ帳に書いて伝える
〇ぬいぐるみや人形あそびを通じて「気持ち」を出せるようにする

◆ 専門家のサポートもあります
不安が強い場合には、臨床心理士や言語聴覚士(ST)など、専門の支援を受けることもできます。
必要があれば、保健センターや発達支援センターに相談することもできますよ。

◆ 最後に…
無理に「話そうね」と言わなくても大丈夫です。
「話さなくても、いていいよ」と思える環境こそ、声を出すための第一歩になります。
この春、お子さんの様子を少しだけゆっくり見つめてみてくださいね。